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民事かな 刑事かな

モコの弁護士ウォッチング

民事かな 刑事かな

今日は、ぽかぽかと温かく、気持ちのよいお休みの日です。
ご主人様が部屋でのんびりとしています。久しぶりにお休みのようです。僕はうれしくてご主人様の側にくっついています。
僕の名前は「モコ」です。
この名前を僕はとても気にいっています。
久しぶりに散歩で会った人も「モコちゃん」と呼んでくれます。とても覚えやすい名前のようです。
でも 一つだけ気にいらないことがあります。
それは、ある散歩にでたときのことです。

最初いろいろ考えていたけれど、家族になった最初に毛がもこもこしていたのでこの名前に決めたの僕のおかあさん(本当のおかあさんではないけれど)と、僕の大好きな友だちのセブン君のおかあさんとが、話をしていました。
「セブン君の名前は どうして決めたの」
「七番目に飼った犬だからよ」
「モコちゃんの名前は」
「最初いろいろ考えていたけれど、家族になった最初に毛がもこもこしていたのでこの名前に決めたの」
この話を聞いていて何と簡単な決め方だと思ってしまいました。もっとかっこいい名前を考えてもいいのにと思いました。

でもでも 「モコ」でよかった。
みんなが すぐ呼んでくれるからね。
僕の大好きなセブン君の名前も かっこいいよ。
僕も大好きな名前だよ。

僕はウェリッシュ・コーギーで中型犬だけど、セブン君はゴールデンで大型犬です。僕よりずっと大きくかっこいい犬です。

「モコ」
あっ、ご主人様が呼んでいる。
なんだろう。なんだろう。
喜んで飛んでいきました。

モコの大事にしていた あのボールをこわされたんだって「モコの大事にしていた あのボールをこわされたんだって」
「クウーン。クウーン。そうだよ。僕に向かって いつもこわい顔をする犬にだよ。そうだ。いけないことだとわかってもらうために 裁判してよ。」
「民事の裁判になるかな。」

そこにお母さんが 話に加わり、難しい話になってしまいました。

「『民事と刑事と どちらですか』とよく聞かれるけど、難しくて・・・。
民事事件は、弁護士と弁護士で 事実を明らかにして 裁判所が判決をするでしょ。刑事事件は、弁護士と検察官で 被告が犯人に間違いないかどうか、もし犯人なら刑をどうするか争い、裁判所が判決するのはわかるけれど。弁護士は民事も刑事もやるよね。だけど、得意、不得意があるのかな?」
「民事はどの弁護士もやるけど、刑事を得意にする弁護士は少ないね。」
「どうしてかな?」

アメリカでは、ベテランの刑事弁護士に付いて10年学ばないと一人前になれないといわれている。「刑事では、弁護士は、強い権力を持っている警察とか検察が相手だからね。アメリカでは、ベテランの刑事弁護士に付いて10年学ばないと一人前になれないといわれている。」
「大変なんだね。」
「イギリスでも、刑事弁護士は、当然法廷に立つわけだが,バリスター(法廷弁護士)といわれていて、法廷に立てないソリシター(事務弁護士)とは格が違うんだよ。」
「刑事は、お金の問題だけではなく、ときには人の命も左右する仕事だから、それは当然かもね。日本とは、少し違うかな。」

ねえ、ねえ、
僕の大事なボールは どうなるの?
こわれたボールはもとにもどらないし
僕にとっては とてもとても 悲しいことだし
他のものをくれても かわりにはならないし

うーん。うーん。
どうしよう。どうしよう。

ねえ、ねえ、
あのこわい犬は どうなるの?
おこられるのかなー。
ちょっと 気持ちいい気もするけれど
僕のせいだと思うと ちょっとかわいそうにもなるし

うーん。うーん。
どうしよう。どうしよう

(横浜シルク法律事務所 高橋事務員記)

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